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取り留め無き想い・参 へぇ・・・・・・。 ガイの奴、そうとう本気だったんだなぁ。 カカシは、木の陰に隠れ、ガイの様子を窺っていた。 里の者達は、ガイを追跡し、「運命の女性」を見ようと躍起になっていた。だ が、すでに2ヶ月。噂は次第に薄れ、今では話題にも上がらなくなっていた。 だが、1人だけ追跡を止めようとしない男がいた。 ガイが最大のライバルと認める男、はたけカカシ。 今日も「運命の女性」を求め、2人の影が月夜に包まれた里を駆け回る・・・。 「今日も会えなかったな・・・。」 真剣な表情で、湖の周りを見渡す。。 カカシは、気付かれぬよう、気配を絶つ。 が、その視線に気になったのか、移動する為体勢を変えようとした。 木の幹を支えにしようと手を着いた時、柔らかい『何か』に触れた。 弾力のある感触にカカシは疑問を持つ。 木に触れた筈だが・・・・。 視線を移せば、そこには口元を手で押えている金髪の少女いた。視線を移せ ば・・・・・・・・。 あ・・・・・。 彼女の胸を見事に鷲掴みしていた。 あまりの出来事に2人唖然とする。 それは、ガイが立ち去った事にも気付けない程の物だった。 あまりの手触りの良さに、カカシは思わず手に力を入れてしまった。 「ひゃっ!」 「失礼・・・。」 急いで手を除けたのだが、少女は顔を赤らめ、ぎっと睨んできた。 いつの間にか、カカシの頭の中からガイの存在が消え失せ、目の前にいる少 女に見惚れていた。 ガイが惚れる筈だ。 カカシはごくっと喉を鳴らす。 白い肌に金の髪。 透き通るブルーの瞳・・・・・。 すべてに惹かれる。 一方、少女はというと・・・・・。 最悪だってばよ!! お色気の術で、女体に変化していたナルトであった。 噂も消え、もうお色気の術の修業を再開しても良いだろうと、性懲りも無く来て いたのだが、驚く事にまたガイが現れてしまった。 術を解けば気配がばれてしまう為、急いで身を隠したのだが、今度はカカシと 遭遇してしてしまった。しかも胸まで揉まれ・・・・・。 普通、初対面の女性の胸揉むかぁ〜〜!? ナルトはカカシの視線に気付き、ぎっと睨んだ。 このスケベ!! 「ねぇ、俺と付き合ってくれない?」 「は?」 カカシからの突然の申し込みに呆気に取られる。 カカシ先生・・・・・・何言ってるってば。 俺、男と付き合う気ねぇってばよ。 「ねぇ。」 「な・何冗談言って・・・・。」 そこまできて、ナルトははっとする。 ここで自分がガイの「運命の女性」とばれる訳にはいかない。 言葉使いに注意しなきゃ・・・・。 「冗談じゃないよ。一目惚れなんだ。」 一瞬、カカシの真剣な表情に、ドキッとする。 だから、男と付き合う気ないって・・・・・。 どうしよう。 どうしたら諦めてくれるかなぁ? ちらっとカカシを見る。 目の前のカカシは真剣そのもので、あまり下手な断り方をすれば、きっとばれ る。 そういえば、大分前にサクラちゃんが言ってたあれ・・・・効くかなぁ? 『告白?』 サクラが読書しているのを発見し、背後から覗き込んでみれば、この二文字が 飛び込んできた。 『うわぁ!ナルト驚かせないでよ〜〜。』 『ごめんってば。』 へへへっと笑い、サクラの横に腰掛ける。 どうやらサクラは特集雑誌を読んでいたらしく、あまりの熱中にナルトの気配に 気付けなかったようだ。 『サスケ君には言わないでね。』 頬を赤く染めながらサクラはナルトに口止めをする。 むぅと渋りながら、ナルトは頷いた。 『サスケに告白するってば?』 『ははは、今読んでたコーナーはされてみたい告白方法よ。』 『ふ〜〜ん。で、サクラちゃんはどんなのがいいってば?』 これっ、そう指を差した所にはランキング表があった。 その中に、1輪の花と愛の告白と記載されていた。。 『乙女チックだってば。』 『いいでしょ、別に・・・・・。』 ふと欄外に、毎晩愛の囁きを・・・・・と書かれていた。 『うぇ、こんなのあり?』 『ふふ。ナルトは男の子だから分かんないよね。いくら好きって言われても、そ の人の愛がどれほどなのか試したくなる事があるのよ。本当にこの人は、自分 の事を求めていてくれているのかしら?ってね。』 『ふぅ〜〜ん。女心って複雑だってばよ。』 『はははっ。』 思い出しながら、取り合えず・・・・。 「そんな、顔を隠してる怪しい人に告白されて信じるって・・・・・言うのよ。」 慣れぬ女言葉に、戸惑いながら慎重に言葉を選んで言う。 気分的にナルトはめげそうだ。 だが、ナルトの言葉に、カカシは額当てとマスクをさっと外す。 「え・・・・・そんな。」 今まで俺達にも見せてくれなかったのに、こんなにも簡単に見せてくれるなん て。 「これで信じてくれる?」 「・・・・・・・。」 整った顔立ち。 同じ男なのに、見惚れてしまう。 一瞬、隠さなきゃいいのに、そう思ってしまった。 やっぱり、あれをするしかないってばよ。 「条件があるわ。」 「条件?」 ナルトは頷く。 「一ヶ月、毎日この時間、この場所で、私に愛の言葉を囁いて。」 「毎日?」 「そう、もし1日でも来なかったら、無効。もちろん遅刻も駄目。もし一ヶ月続い たら、貴方と付き合うわ。」 遅刻魔のカカシ先生にとって、これは辛い条件の筈だってば・・・。 ナルトは、心の中でガッツポーズを取る。 「分かった。一ヶ月、毎日この時間だな。」 ニッと笑い、カカシはナルトの顎を軽く持ち上げた。 「その時は俺の物になってくれよ。」 ぽっ! 恥ずかしい台詞に、ナルトは頬を染め、カカシの手を叩いた。 やっぱり先生って、Hだってばよ! 「はははは・・・・・。」 無邪気に笑うカカシに、ナルトはフンッとそっぽを向いた。 ・・・・なんだ。 先生もこんな風に笑えるんだ。 素顔のカカシ。 子供みたいに笑うカカシ。 きっと、生徒のままでは見れない、カカシの本当の姿・・・・。 ナルトは、少し複雑な気持ちになってしまった。 ************************* やっと、本題に入りました。 やっぱりカカシも、ナルトの魅力には勝てませんでしたね。 一目惚れですよvv 頑張って、通って欲しいです。(>_<) 02.10.3 |
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