
ロンドンバス運行のパンフレット
02年11月、2日から24日までの金土日、ロンドンバスとして有名な旧型バス・「ルートマスター(RM)」が都内新宿―原宿―渋谷間を走り回りました。これは、ヴァージンレコードのキャンペーン、BRITISH PAVILION 2002の一環で、ヴァージンメガストア、タワーレコード、HMVで買い物をした人が無料で乗れました。
ルートマスター(RM)は、1956年から3876台も製造され、ロンドン名物、イギリスのシンボルの一つとして定着しました。最終製造からすでに30年以上が経っていますが、イギリスらしく(!?)大変に長持ちするように造られていたため、2000年になっても多くの車両が現役で活躍していました。
しかし、ロンドンでもバスカードが導入され、2002年から新型車両への置換えが急速に進み、すでにロンドンでは休日の運行はなくなりました。
今回走った車両は、イベント用に海を渡って日本に買い取られた1台です。

とある金曜の夕方、新宿のヴァージンメガストアで買い物した私は、店の前で、ルートマスターの到着を待っていました。やがて、人目を引く派手なラッピングが施されたものの、地色の赤い車体をのぞかせているバスがやってきました。平日ということもあり、乗客はそれほど多くはありません。10分くらい停まった後に発車ですが、その停車時間に車内を観察。日本のバスと異なる所が多く、かなり興味深いです。
バスは定刻通りに発車。私は二階席最前列の座席を確保できました。
ルートマスターの全体像。車高の高さがお分かりいただけるだろうか。


新宿を後に・・・・。
スリル満点! 歩道橋くぐり
バスは、左折を3回繰り返し方向転換すると高島屋タイムズスクエアを右手に明治通りに入っていきます。都心・新宿の道はいつも渋滞しているのですが、渋滞も高みから見下ろすと一味違って見えるものです。明治通りで、中央線のガードをくぐります。車高が高いだけに、なかなかのスリルと迫力です。雑居ビルの建ち並ぶ明治通りをしばらく進んでいきます。途中、道路工事ポイントを通ると、車高が高い分、二階席はメチャメチャな揺れ方をします。ロンドンの人も大変です(笑)。
やがて、車窓には原宿の繁華街の賑わいが見えてきます。明治通りから表参道に曲がって、ちょうど原宿駅近くの山手線をオーバークロスした所が原宿の乗り場、5分ほど停まります。

銀杏並木も間近に迫る。

渋谷の街並みを行く→
ここからは、銀杏並木のきれいな道を通ります。街路樹の枝葉も、目の前に迫ってきます。原宿から5分ほどで渋谷の乗車ポイントです。NHKスタジオパークと渋谷公会堂でした。ここで、本来なら降りなければならないのですが、乗客がほとんどいなかったため、希望者はそのまま新宿に帰れることになりました。10分ほど停まって発車。行とはまったく別ルートの新しい旅の始まりです。渋谷区役所を右手に、公園通りを渋谷の繁華街に向かって進みます。電力館の前を過ぎて、車窓が少し落ち着いた頃、明治神宮の前にある原宿乗車ポイントに到着。行と同じ場所で、また5分停車です。


表参道を行く。
ペリカン便の屋根も見下ろして・・・・。
行きは、明治通りから表参道に入りましたが、帰りは明治通りを横断して、表参道を進んでいきます。そして、外苑前で青山通りに左折して入っていきます。そして、再び左折して、また銀杏の中、閑静な外苑東通りを走っていきます。信濃町駅前に出ると、都バスの品川車庫―新宿西口の路線と同じルートをたどります。四谷三丁目から新宿通りに入ります。

新宿に着く頃には、すっかり日が暮れていました。まぶしいネオンが近づいてくると、終点の新宿はもうすぐです。新宿三丁目の交差点を曲がると、バスはヴァージンメガストア前に戻ってきました。
夜の帳が下りた新宿通り。→

こんなに馬面です!
ロンドンバスwithハリーポッター→



公園通りで京王のJPとすれ違う。
二階席はこんな感じです。冷暖房不備(笑)

←2Fに上がる急な階段と、走行中も開けっ放しのオープンデッキ。

こちらは一階席。運転室と客室が隔離されています。
日本では考えられない、一昔も二昔も前のつくりが随所に見られ、バス全体から、伝統や古いものを大切にするイギリスらしさが伝わって来ます。これでも、今もまだロンドン市内でかろうじてですが現役なのです。ちなみに車内照明は白熱灯です。
余談ですが、走行写真を撮ったのは運転日ではない木曜です。渋谷周辺でロンドンバスが走るという情報を入手して、現地で詳しい情報を探しているうちに、偶然回送車(?)に出会い、イベントの全容を知ることができたのでした。やはり、現地に赴くことも大切ですね。
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