

あいにくの天気の中でも快走! 開成―栢山
「特急」の愛称幕。小田原
1963年に登場した小田急ロマンスカー3100形は、当時は非常に珍しい、運転席を屋根上に設置し、最前部に展望席を設けた電車だった。
先輩格の3000形スーパーエクスプレス、「SE車」を上回る車輌への期待を込めて、「NSE」、ニュースーパーエクスプレスの愛称が与えられた。
最前部の展望席の人気は絶大で、乗客たちが展望席の切符を入手するのに困難を極めた時代が長く続いた。その後、展望形ロマンスカーは7000形、10000形も造られたが、3100形共々ブルーリボン賞に輝いている。

「さようなら」のヘッドマークを掲げたNSE最終運転。栢山―開成
前面には、踏切事故対策として、ライトケースに強力な油圧による衝撃吸収装置が内蔵されたが、幸運にもこの装置の出番は無かった。
オルゴールによるミュージックホーンも有名だった。
晩年は、展望席の人気も衰え、新型ロマンスカー30000形に置き換えられて、1999年に「ゆめ70」(後述)を除いて引退した。引退直前には、子供の頃、展望席に憧れた世代を中心に、異常とも言える数のファンが沿線に集まり、栄光の歴史を物語った。


1997年には、開業70周年を記念してNSEのうち一編成が特別車輌「ゆめ70」に改造された。
この「ゆめ70」は、展望席をフリースペースとし、団体列車などに使われたが、定期の特急に使われる事もあった。
2000年に引退した「ゆめ70」は最後まで残った3100形だった。
ゆめ70と、一般色のNSE。海老名検車区のイベントにて。
ゆめ70。参宮橋―南新宿
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